三井ホーム(株)は27日、大規模木造建築物である病院施設「(仮称)金澤病院」(長野県佐久市、事業主:医療法人三世会)の着工を発表した。
1965年に建築された病院施設の老朽化を機に、隣地の現駐車場に移転を進めている新築計画。
地域に親しまれる“かかりつけ医”の病院を再構築するという基本構想のもと、安心・安全、快適性の提供や環境への配慮に重点を置いた結果、木造枠組壁工法での建築を決定。医療・介護分野での実績を持つ三井ホームが建築することとなった。
敷地面積は約4,353平方メートル。延床面積は約3,901平方メートル。木造枠組壁工法地上3階建ての耐火建築物。病床は82床。
枠組壁工法は、床面・壁面・天井面の六面体で構成するモノコック構造のため、柱型が存在せず、開放的かつ効率的な空間設計が可能となる。
その特性を生かし、利用者やスタッフにとって明るく開放的で、効率的な動線を設計することで、快適かつ機能的な病院環境とする。
さらに同社独自の技術である「高性能遮音床システムMute」により病室や手術室における上階からの遮音性にも配慮する。
また、構造体を木造化することで炭素を長期間にわたって固定化、脱炭素社会への貢献が可能となる。
一部に地元材である信州カラマツも採用し、国の「令和4年度 優良木造建築物等整備推進事業」に採択されている。
竣工は2024年4月、開所は同年6月の予定。
『R.E.port』より抜粋
https://www.re-port.net/
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